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戦争の絨毯「WAR RUG」

 
  2017/08/14
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『趣味を仕事に』をテーマに活動中のフリーランスアートディレクター。趣味のインテリア、デザイン、カメラマンをメインに自分の『価値』を使って仕事をしています。このブログでは未来の働き方を考えて、如何にして好きなことだけで生きるための方法や自分の仕事のこと、日々思うことを書いています。

インテリアに欠かせないアイテムの1つ「ラグ」です。部屋の雰囲気がガラリと変わるヴィンテージラグの中でも特に珍しい「War Rug」をご紹介。

絨毯は中東にあり

絨毯の中でも一番有名な「ペルシャ絨毯」はイラン(旧:ペルシャ)の世界最高級の絨毯。細い柄が精密に織られて、お金持ちのアイテムという印象。
他にはトルコでも多くの絨毯が作られています。最高級の物は細かく織られていますが、流通の多い一般的なものはモチーフが大きめで動物や植物など柄の中に描かれているのが特徴。絨毯以外にも日本でも人気の「キリム」が有名です。

War Rugとは?

今回紹介する絨毯は「War Rug」です。
その名の通り戦争がモチーフになっており、別名アフガンラグとも呼ばれ、柄は武器や兵器、被害を受けた土地などを描き、物によっては文字が書かれています。

情勢を表現

アフガニスタンもイランやトルコのように絨毯産業が栄えていましたが30年以上に渡る戦争により衰退し、一部の絨毯職人がwar rugを製作しています。

かつてのベトナム戦争のベトジャン、横須賀ベースのスカジャンのようにスーベニアアイテムとして製作されている側面もあるようです。

軍事介入したソビエト軍がアフガニスタンから撤退した1989年を表している。

こちらは、私が所有しているものです。
記憶に新しい2001年の9.11アメリカ同時多発テロを描いたもの。
アメリカ舞台のモチーフは珍しい。

こちらは大きめのサイズで、文字が描かれていないもので、さらに土地の形状からするとアフガニスタンではなくパキスタンのもの。モチーフが戦車、銃器、ロケットランチャーなど地上戦で使用されるものなので、1980年代頃に製作されたものと推測できる。

war against terrorist ”テロに対する戦争”というタイトルのこちらは、
11:9:01「アメリカ同時多発テロ9.11」から、
アフガニスタン・トラボラの文字に山々の絵「アルカイダ掃討作戦」を意味し、
19:3:03 IRAQ WAR「米国・イギリスによるイラクの自由作戦の開始。イラク戦争開戦」
というハッキリ説明しているもの。

ベースカラーは赤が多いところ、

珍しくオフホワイトにシンメトリー的なデザイン。

フチのモチーフが手榴弾になっている。

こちらも珍しく人物に、英語ではなくアラビックの文字。

新しめで2012年のもの。現行でも作られていて、最新で2015年のものもあり、
現地では手に入るかもしれせんが遊びに行くような地でもないので、日本では希少です。

まとめ

war rug(特にアフガン)は一般的なウール製の少し小さ目のものが多く、特別品質が高いわけではありませんが、強烈な内容と独特の下手ウマが個性的で他の絨毯とは一線を画しています。

アフガニスタンは1747年の建国からイギリスとの戦争や度重なる内戦、ソ連侵攻、アメリカからの空爆、地上戦など現在も続く戦いの歴史が終わり、いつか平和なモチーフの「Peace Rug」が製作される日を待っています。

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