赤信号を止まることに慣れた日本人は思考停止している
この文章を書き始めた時、オランダのアムステルダムの長距離バスの中。海外にいるとついつい何かと日本との文化の違いを感じてしまいますが、1番違うと思うところは国民性の違いだと思いました。
自分にも心当たりは多少あるのですが、日本人の特徴は几帳面で規律や決まりやルールにとても細かいということ。日本の電車は緻密で遅れないし、飲食店などのサービスは丁寧だし、ここが日本の長所でもあるのですが、同時にけっこうな短所であると思います。
僕はこの街に来てみて感じたところは人が対等に生きているということ。まあ、4日間くらいで知ったようなこと言うなと思われるでしょうが、今回は日本人ついて着目してみようと思います。
アムステルダムの特殊な交通文化
この街の道路はご覧の通り、車と自転車と歩道と路面電車の道がそれぞれ分かれている。そしてそのレーンの間には路面の色が分かれているだけで、ガードレールなどの特別な仕切りは特にありません。段差があるくらい。(一見危なそう)
信号がかなり少ない
大きな交差点などの通り以外に車道も歩道も信号はありませんでした。歩行者は渡れそうなら渡るし、車や自転車が来たら止まるしといったスタイル。(この先交差点までずっと信号がない!)
自分も最初は雑で危ないなと感じたのですが、数日で当たり前のように慣れました。(初日は自転車に轢かれかけたけどw)
でも、よく考えてみると自分たちがしっかりと責任を持って考えて行動すれば特に危険性もないし、道路はスムーズで快適なほどでした。
日本と比較して行動心理を考えてみる
一方、日本はというとご存知の通り道路は車道と歩道の2つに分かれている場合がほとんどでシンプルですが車道も歩道もとても信号が多い。
日本の常識として赤は止まれ、青は進め、と子供の頃から無条件に教えられてきているはずです。
一方アムステルダムは信号が少ないので子供でも大人でも行けそうなら行くしムリそうなら行かないという文化でした。
便利が思考停止を招いている?
日本は人口密度も交通量も多いので当たり前な一面とも言えますが、問題は赤だから止まる、青だから進むという思考回路です。
明らかに車も来ないのに赤信号を待っている人がいたりしますが、そもそも信号があるのは危険の可能性があるから交通整理しているだけに過ぎません。補助です。
赤だからといって何がなんでも青になるまで止まる、というのは明らかに自分で判断していない。大事なことは信号機の色ではなくなぜ止まる必要があるのか?というところ。
赤信号って未来の危険な可能性が高いってことなんだよね。青信号は未来の危険の可能性が低いだけでゼロリスクではない。ただ赤信号を待って、ただ青信号を進む歩行者は思考停止していると思うよ。
— 好きなことで稼ぐ個人|タカシマ (@mrito1952) June 29, 2018
決まりや規律を大事にしすぎて、本来の『なぜ?』という部分を見れていないことが問題。
「赤信号は青になるまで進んではいけない」
「勉強の成績が良いことが正しい」
「大学3年で一斉に就職活動をする」
「給料が多いほうがいい」
「30歳までに保険に入っておいた方がいい」
「結婚して新婚旅行へ行く」
全て自己判断ではありません、なんとなくの常識や既成概念にならっているだけです。
「なぜ赤信号は止まる必要があるのか?」
「勉強ができると何が起こるのか?」
「同時に就職活動をする意味はどこにあるのか?」
「給料が多いと本当に幸せなのか?」
「保険の仕組みは保険会社に都合が良いだけではないのか?」
「結婚したからなぜ旅行へ行く必要があるのか?」
大事なことは自分が『なぜ』やるのか?という自己判断を常にすること。そうしないと個人では活躍も難しいし、いつまでたっても自分は変わらないと思った。