「競り体験」って面白そうなので高級料理で実際にやってみた結果
こんにちわ。自分の好きな事(インテリア、デザイン、フォトグラファー、ブランド、ブログ、ライター)を仕事にしている崇島亮です。
その他にも、妄想して面白そうなことを実際に企画することも好きなことだったりします。とくに新しいことは大好き。
今回行ったイベントは飲食×エンタメという切り口で行った「高級食材ドラフト会議」というもの。
プロ野球選手をくじ引きで取り合う「ドラフト会議」を文字ったイメージのイベントで、数量限定の高級食材を使用した料理を「競り」をしたり、欲しい料理に「投票」して食べ物を楽しみながら選んでいくというものです。
もくじ
飲食店は店から客への一方通行なシステム
最初は飲食店向けにインテリア、デザイン、フォトグラファーなどの能力を使って、食べログやGoogle map上のランキングを上げるサービスは出来ないかと妄想をしていました。
始めは飲食関係の知り合いに飲食店の伝手がないか話をするために集まりまして多くの人に相談を聞いてもらおうと思いFacebook LIVEで配信していましたが、話している内に妄想話が始まり、面白くて行きたくなる飲食店を作ることが出来ないかの話に変わっていきました。
Facebook LIVEで配信には、コメント機能が付いていて生中継中にやりとりをすることが出来ます。オンライン雑談はコメントしてくれた2名を合わせて全部で4名になりました。途中から「飲食×エンタメ」というテーマになってきたので、そこで会話している内に雑談が自然とブレインストーミング(集団発想法)になっていきました。
その時話していたことは飲食店は店から客の一方通行なシステムになっていて(注文→提供)お客がもっと満足感を得るためには物のクオリティ(料理の美味さ)だけではなく、ここにしかない体験だという結論になりました。例えば店内のお客さん同士が仲良くなれたり、客から店に何か提供するなど飲食店にインタラクティブ性を持たす方法はないか?など、この時の企画内容は曖昧でした。
企画内容
その雑談から、さらに具体的にするためにFacebook LIVEを配信して、料理の「競り」と「ドラフト投票」という2つの注文方法を思いつきました。
これは言葉で説明するとスゴく長くなるし難しいので動画を作ることにしました。
高級食材を高級店以外で食べられる方法を思いついた。
先日プロ奢キャス(@taichinakaj)でゲストコラボさせてもらった時に話した内容だと少し分かりづらかったので動画を作ってみた。 pic.twitter.com/TagP9b4Hjf— 好きなことで稼ぐ個人|タカシマ (@mrito1952) March 30, 2018
店内だけで使用出来る通貨を作ることにしたのは、前半に購入する人が有利だけどリスクも伴う投資になるようにゲーム性を高めるため。仮想通貨を楽しみながら学べるようなイベントにしようとしていました。
だけど、これを説明するのがとても難しかったし、機能しなければ大失敗になってしまいますので、途中でもう少しシンプルな設定に変えました。
先日(2週間くらい前)、プロ奢キャス(@taichinakaj )でコラボした時に話したイベント「高級食材ドラフト」を4/14(土)リアルにやることにした。
だから、通貨デザインしてみた。これみんなに札束持たせて競りしたらオモロイだろうなぁ(妄想) pic.twitter.com/ak5pQGyDN4
— 好きなことで稼ぐ個人|タカシマ (@mrito1952) April 6, 2018
それと同時に参加者を増やすために何かネタを仕込む必要がありましたので、通貨を本気で作って知られるキッカケを作ることに。
高級食材ドラフトの料金システムについてまとめてみました。
イベントページはこちらhttps://t.co/Izbf22vvgI pic.twitter.com/vDR11m69TO
— 好きなことで稼ぐ個人|タカシマ (@mrito1952) April 8, 2018
価格変動をやめて、全員が参加できるように金額の上限を設けたんです。
この時点でも、まだ意味が分かりにくいかもな〜と思っていました。
そういうことで、最初はみんなが内容を理解するためにメニューの前半を練習の安い料理で固めました。
そしてイベント当日
で、当日は動画制作の甲斐もあり20名以上の方々が参加して頂きました。若い人もちらほら。
これが前日に出来上がったFISH(漁)という通貨。(1500枚発行しました)
1万円のサイズと合わせたので、スゴくお金持ちになった気分。最初に1人50枚(1万円分)づつ配りました。
野球のドラフト会議を料理でやる
これが一から六のドラフト投票料理。
この大皿1種類20人分くらいあって、モノを見て頂いてから食べたいか食べたくないか投票(ドラフト)をしてもらうのです。投票数をお客さんには見せないで結果を待ってもらいます。
例えば、明太子コールスロー(実は20人前)の投票が2名と全然人気がありませんでした。
そうなると、こうなる。
この方は200円で10人前(20人前を2名が権利を持ったので)のサラダが食べられることになります。(大赤字やバカ!)
まあ、よくよく考えると競りが控えているのにそんなに頼まないよね。。
次回やるなら修正修正!あと、炭水化物や揚げ物も控えよう。
料理で競り体験
一方メインの競りはメニューの七〜十五で、初めは築地で仕入れたマグロの希少部位の寿司1カン。
これがそのマグロ。うまそうなところをお客さんに見せつけます。
司会進行役が「1漁(200円)からスタート!」みたいな感じで始まります。「競り」なので、一番高い金額を言った人が食べる権利を得る事ができます。
ゲットした人は記念撮影付き。
マグロの握り(希少部位)
牡蠣(すごいいいやつ)
ウニ(有名寿司屋で扱うようなウニ何匹分??)
ドラフト料理2週目
1回目はチュートリアルとして始めましたが、2回目は個数制限があるものを用意してみた。
真鯛のフィッシュサンド(一人分200円)
刺身盛り合わせ(一人分400円)
マグロのアゴ焼き(一人分200円)
今考えると結果的に安ぎ!笑
20名以上いるので同じ料金でも人気料理の配分は少なめ。
最後は本気の競り
最後は特に希少な高級食材をラインナップする。
仕入れることが出来ないかもしれなかったので、「厳選食材」として記載しておきました。
でっかいアワビ!(厳選食材)
最高級のボタンエビ!(Lサイズ1匹だけ仕入れができた厳選食材)
料理人のアドリブで、頭は焼き、身は生、足は唐揚げに。1匹でこんなに素晴らしい料理に!
量も多いし高額になるので初対面だけどタッグを組んで競りに参加する人も。(インタラクティブになってきた)
料理が出てきて、ざわついた
ラストは、高級ウニが溢れた軍艦(普通の10倍はあろうかという量。厳選食材)
こっちはチームで勝利。(もうチームは仲良しですね)
ラストは競りも盛り上がりました〜
いやあ、なんとか上手くいってよかったよかった。
と、思いきや
料理人がアドリブでなんかすごいの出してきたww
最後の最後は7名のチームで競り勝ちゲットされていました。
7名で分けても十分な量ですね。
これでエンタメ居酒屋のイベントが無事終了となりました。ご参加いただいた方々ありがとうございました。
結果を考察してみる
写真をご覧いただいたらわかる通り、参加者のみなさんの表情は楽しそうで何よりでした。
ポイントなのは絶対に参加者に損をしないシステムを作ろうとしていたからです。チャージは無し、競りは任意の額、ドラフト投票は食べたかったら200円、400円出せば絶対に食べられるし、ドリンクはキャッシュオン制。
何も食べなかったら1円もかかりません。ということは、面白そう、参加したい、食べたい、と思うようなシステムや料理を用意することが重要になります。
このイベントは企画と集客が少しでも間違っていたら成立しないので自分の能力をフルで使ったようなイベントでした。
また次行うとしたら、よくなかったところを修正して、参加者がさらに満足できるように考えると思います。
参加者は食事はもちろんのこと+αのエンタメ性に満足してもらえたことと同時にイベント主催者も楽しかった。新しい試みをした作る側のエンタメ性も高かったと思います。
参加者の声
参加者の方がイベントのことを記事にしてくれましたので軽くご紹介。
1ヶ月前に思いつきで始めたイベントが盛り上がって良かった。紹介記事が出てまいりました(^ ^)
高級食材ドラフト会議|たきさわりん|note(ノート) https://t.co/3Fdmh7FjYZ
— 好きなことで稼ぐ個人|タカシマ (@mrito1952) April 16, 2018
先日のイベントをブログで紹介紹介していだだきました。値段設定を間違えたせいで結果的に学生にも満足度の高いイベントになってた(^o^;)
超高級海鮮料理を「競り」をして奪い合いました。(※飯テロ注意!) – カッキーブログ https://t.co/paUUEqGHtr
— 好きなことで稼ぐ個人|タカシマ (@mrito1952) April 16, 2018
高級食材を食べるイベントの模様がぞくぞく!
高級食材の競りイベントで学んだ!本来お金ってヌルッと無くなるものではないのか – カイカイログ https://t.co/UbnvWmV9wn
— 好きなことで稼ぐ個人|タカシマ (@mrito1952) April 17, 2018
参加者の方の中には10代(大学生)も数名いらっしゃいました。
もちろん、普段なかなか食べることが出来ない料理による感動体験はあるとしても、美味しい料理をただ食べるのではなくここにしかない体験に満足されたのかと感じました。